消化器科・乳腺外科・外科・内科 〒547-0026 大阪市平野区喜連西4-7-33 TEL.06-6760-7188 【いのうえ診療所】
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胃内視鏡(経鼻)
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大腸内視鏡
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超音波(エコー)検査
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マンモグラフィ検査(乳癌検診)
当院は、2007年11月1日、
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
よりマンモグラフィ検診施設として認定されました。
これにより、当院にて大阪市の乳がん検診(30歳代の超音波検診・40歳以上のマンモグラフィ検診)を受けて頂けるようになりました。
女性の認定技師により乳房を片方ずつ交互に撮影します。
斜め方向、上下方向の2方向撮影により診断します。
乳房を圧迫し薄くのばすことで内部の病変を見つけやすくするため、少々痛みを伴いますがほんの少し我慢してください。
ベッドに横になって頂き、乳房にゼリーをぬって超音波端子を当てて、乳腺や脇・鎖骨下のリンパ節を観察します。
エラストグラフィ
と言われる、硬さを判断する手法を用いることで、腫瘍の悪性度を推察します。
悪性を疑う腫瘤や良悪の判別のつかない腫瘤があれば、穿刺を行い細胞の検査を行います。
穿刺細胞診でも判定が困難な場合、局所麻酔下に腫瘍の摘出を行い病理組織検査を行います。
もし悪性との診断であれば、ホルモンレセプター、HER2検査を追加した上、追加手術やセンチネルリンパ節の検索などが可能な施設に紹介受診して頂きます。
乳癌は乳腺(母乳を作るところ)に発生する悪性腫瘍です。
戦後の生活様式や食生活の欧米化と共に日本の乳癌患者は年々増加しており、女性の癌では第1位となっています。特に30〜50代の女性の癌の死亡率のトップとなっています。
2018年には約9万人の日本人女性が乳癌にかかると予測されました。
乳癌で亡くなる女性は2016年には1万4000人を超え、35年前と比べると3倍以上にもなっています。
生涯に乳癌を患う日本人女性は、現在11人に1人と言われています。
(10年前は20人に1人と言われていました。)
以上の条件に当てはまる人は、より注意深いケアが必要です。
遺伝性の乳癌もありますが、関係のない場合が大半です。
ただ、
第1度近親者(母、姉妹)に乳癌の方がおられると、リスクは高くなります。
生活環境、食生活に関係しているものと思われます。
乳癌の症状は、その種類・進行度・部位などにより様々です。
しこり・乳頭からの血液分泌・皮膚の浮腫やえくぼ
などがあります。
痛みをともなう癌もありますが特殊な癌であり、痛みと癌が直接結びつくものではありません。
治療の基本は何と言っても
手術
です。
ただ、昔のように何でもかんでも乳房をすべて切除してしまうということはなく、
早期癌であれば、
乳房温存手術
が可能となります。
また、それぞれのステージによって、他の治療との併用(集学的治療)が必要となります。
放射線療法、ホルモン治療(内分泌療法)、抗癌治療(化学療法)
などがそうです。
卵巣からでるホルモンのバランスにより乳房に痛み・しこり・凹凸・のう胞・石灰化など様々な症状を引き起こす病態の総称であり、悪性のものではありません。35歳から50歳ぐらいまでに多く見られ、生理前になるとしこりを触れたり痛んだりします。閉経するとほとんどが自然消失します。
しかし、何もない人に比べると乳癌の発生リスクは上がりますので、定期的な検診を受けましょう。
多くは授乳期にみられるもので、痛み・しこり・腫脹・発赤・発熱などを伴うことが多いです。乳汁のうっ帯によるものであり、搾乳や乳房マッサージにて軽快することも多いですが、場合によっては抗生物質・消炎鎮痛剤の投与、小切開による排膿などが必要となることもあります。
15歳から30歳ぐらいまでの比較的若い女性に見られる良性の腫瘍です。痛みのないよく動くゴムのような腫瘍です。エコーやマンモグラフィで診断できますが、中には悪性との区別がつきにくいものもあり、その場合は穿刺針生検や摘出手術などを行うのが確実です。
乳管内乳頭種 : 乳管の細胞の異常増殖。乳頭からの血性分泌あり。
乳管拡張症 : 乳頭直下の乳管の拡張。乳頭からの粘着性の分泌物あり。
しこりはもちろん、触れることの出来ないほどの早期の乳癌を発見できるのが特徴です。
小さな腫瘤像、石灰化の性状などから良悪の判断を行います。この段階で治療を行えればほぼ100%治癒します。欧米ではマンモグラフィの普及に伴い、乳癌の死亡率が著明に減少しました。
X線撮影である以上多少の被爆はありますが、乳房だけの部分的なもので骨髄などへの影響はありません。その量は、日本−サンフランシスコ間を飛行機で往復した時に浴びる自然放射線量以下と言われています。
圧迫により乳腺や脂肪の重なりをなるべく少なくし、診断しやすい条件とします。また、薄くなればなるほど被爆線量を減少させることが出来ます。豊胸手術を受けておられる方は、圧迫できない場合もありますので前もって申し出てください。
それぞれの検査に利点、欠点がありますが、超音波は乳腺組織の豊富な比較的若い人のしこりの性質を調べるのにより有効といわれています。本来は、両方を行うのがよいのはいうまでもありません。
閉経前の方は、毎月、生理の初日から数えて5日目から約1週間の間、閉経後の方は月に一度日を決めて、乳房・脇をチェックしましょう。
鏡などで手を上げたり下げたりして、色々な角度から観察
乳房の形、左右差、手を上げた時などのひきつれ・形の変化
皮膚の赤み、浮腫、隆起、くぼみ
乳頭の位置、陥没、びらん(ただれ)
3本の指の腹で小さい「の」の字を描くように乳房全体を観察。
入浴時に石鹸などをつけて行うとわかりやすくなります。
乳房や脇のしこり
乳頭分泌(ミルク様、漿液性、血性)
以上のことに注意して、月に一度の自己検診、年に一度の医療機関での検診を行うことをお勧めします。(40歳以上の市民検診は2年に1回となっていますが、中間期癌の発見のためにも年に1回の検査をお勧めします。)
・乳房の大きさ、形に違いがありますか。
・皮膚のへこみや引きつれがありませんか。
・乳首がへこんだり、ただれていませんか。
・両手を下げてリラックスして見ます。
・両手を挙げて左右の変化を見ます
・指の腹と肋骨で乳房をはさむように
触診しましょう。
・2〜4本の指で“の”の字を書くように
・外側から内側に向かって指を滑らせるように
・ワキのしこりや乳首からの分泌物も忘れずに
・肩の下にバスタオルやクッションなどを入れると胸が広がり調べやすくなります。
・チェック2と同様にまんべんなく調べましょう。
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